疲労試験の種類や原理をご紹介します。
目的に適した試験や試験条件を提案致しますので、お気軽にご相談ください。
疲労試験の紹介
走査電子顕微鏡は、高い倍率で材料の表面形状を観察するだけでなく、寸法計測など、さまざまな活用方法があります。
肉眼では分からい形状の違いを比較したり、表面の凹凸形状を可視化したりすることもできます。
低真空観察で流動性がある物質も観察できます。FE-SEMでは、熱に弱い試料を高倍率観察できます。
ミクロレベルの破損品もお任せ!
破損の原因を推定するために、さまざまな角度から解析します。
破断面を電子顕微鏡で観察すると、疲労破壊特有のステップ状のストライエーション模様や破壊の進行過程を延性破壊によるディンプル形状など特徴的な形状を示します。
これらの位置関係を調べることにより、推定することができます。破断部付近の材料組織や硬さ分布、試料から作成した試験片による引張試験など、あるいは欠陥部がないかなどを調べて、破断部付近が材料として正常だったかどうかを確認します。
これらの結果を総合して、破損原因と破損の進行過程を推定します。
破損原因を特定する技術集団
経済産業省 関東経済産業局HP内の環境ビジネスの取組事例に弊社の紹介が掲載されております。
こちら(外部サイト)からご覧いただけます
ブリネル硬さ試験の原理や特徴をご紹介します。
試験片への加工から様々な試験条件に適した硬さ測定を提案致します。
機械試験サービス
機械部品などが破損した際、破面を観察することにより破損形態を推定します。
調査では破損品や関連部品などの動きや荷重の方向などを考慮し、破損原因を推測します。
破損原因解析
引張試験の受託試験を提供いたします。試験のみだけでなく、JIS規格形状の各種
試験片の作製も承ります。
また、ひずみゲージによるヤング率の測定にも対応いたします。
引張試験の紹介
SEMTEK環境ニュース(SN-002)を発行いたしました。
今回は間近に迫っている【溶接ヒューム測定期限】に関しての情報をご案内しております。
呼吸用保護具の適切な管理(フィットテスト)の施行延期の情報もございます。
SEMTEK環境ニュース(SN-002)
当社の関西営業所(兵庫県神戸市)に勤務している従業員1名が、新型コロナウイルスに感染していることが判明いたしました。当該従業員は、2⽉3⽇(⽊)に陽性と判明したものです。
当社では、感染者の発⽣を受け、当該従業員と接触をもった他の従業員等に対して適切な対応を⾏なっております。
また、当該従業員が勤務するフロア内の消毒作業等必要な措置を実施しております。
今後も引き続き、感染拡⼤防⽌ならびにお客様、お取引先様、地域住⺠の皆様、従業員及び家族等の安全確保を最優先に対応を進めてまいります。
SEMTEK環境ニュースを発行いたしました。
今回は【特定化学物質障害予防規則改正 「溶接ヒューム」を新たに特定化学物質として規制】
に関しての情報をご案内させていただいております。
その他に職場・作業環境改善、設備ライフサイクル改善製品の紹介もございます。
SEMTEK環境ニュース
YouTubeに光触媒環境浄化装置【CA-ALL】の動画をアップロードしました。
ご興味のある方はぜひご視聴ください。
光触媒環境浄化装置【CA-ALL】
詳しくは、こちら(YouTube)をご覧ください
YouTubeに自動切屑圧縮機【キリコ】の動画をアップロードしました。
ご興味のある方はぜひご視聴ください。
自動切屑圧縮機【キリコ】
詳しくは、こちら(YouTube)をご覧ください
YouTubeに脱酸素防錆装置【O2 - Free Air】の動画をアップロードしました。
ご興味のある方はぜひご視聴ください。
脱酸素防錆装置【O2 - Free Air】
詳しくは、こちら(YouTube)をご覧ください
SEM-EDXやEPMAにおける特性X線の発生領域は入射電子のエネルギー、構成元素、
特性X線の種類(K線、L線、M線)などにより異なりますが、材料内部で発生した特性X線は
材料表面から脱出するまでに材料自身により吸収されます。X線の吸収率は吸収係数と
通過距離によります。吸収係数が大きい場合は材料の深い位置で発生したX線は表面まで
ほとんど到達しないことになり、特性X線の検出される深さが浅くなります。
また、通過距離にも依存するため、X線検出器のX線取り出し角度にも影響されます。
化合物における特性X線の発生深さと検出深さの一覧を紹介します。
特性X線の発生領域(特性X線の発生深さと検出深さ)
SEM-EDXやEPMAで微小部の成分分析をする場合、電子線で励起された特性X線の
発生領域を把握していることが大切な事項となります。特性X線の発生領域は
入射電子のエネルギー、元素、特性X線の種類(K線、L線、M線)などによりことなります。
化合物における特性X線の発生領域一覧を紹介します。
特性X線の発生領域 (化合物)
SEM-EDXやEPMAで微小部の成分分析をする場合、電子線で励起された特性X線の
発生領域を把握していることが大切な事項となります。特性X線の発生領域は
入射電子のエネルギー、元素、特性X線の種類(K線、L線、M線)などによりことなります。
純物質における特性X線の発生領域一覧を紹介します。
特性X線の発生領域 (純物質)
2021年2月15日をもちまして、東日本営業所を弊社本社(静岡県沼津市)に移転統合しました。
移転のご案内
労働安全衛生法施行令等が改正され金属をアーク溶接する作業等において、溶接ヒューム
へのばく露を防止するための措置の実施が必要となりました。
当社では、これら改正に伴う各種測定やサポートを実施しております。
ご不明な点が御座いましたら、お気軽にお問合せ下さい。
溶接ヒュームに関する法改正
光触媒環境浄化装置は光触媒セラミックフィルターを使用することにより、フィルター面の菌やウイルス、
悪臭物質をオゾンより強力な酸化力で分解・無害化(不活性化)し、感染リスクを減少させることができます。
また、この反応はフィルター部分のみで進行しますので、オゾンのように人体に影響が無く安全です。
紫外線等の光を照射することによって触媒(化学反応を促進させる)としてのはたらきをする物質のことです。
光触媒セラミックフィルターに近紫外線(380nm以下)をあてることにより、空気中の水分子と酸素分子から
反応性が高い状態である活性酸素種(ヒドロキシラジカル等)が発生します。
この活性酸素種がウイルスの感染に必要なヘマグルチニン(HA)、ノイラミニダーゼ(NA)、エンベロープなどを
酸化分解することによりウイルスが不活性化され、宿主への感染を阻害、宿主内での増殖を抑制します。
更にウイルス全体は最終的には二酸化炭素と水にまで分解されます。すでに病院、空港等、公共施設で
多数の導入活用実績がございます。
職場での感染症予防・臭気対策に【光触媒環境浄化装置】をご検討ください。
ウイルスの不活性化
結晶表面の観察事例を紹介します。絶縁性材料の塩化カリウム,硫酸銅水和物や
熱ダメージを生じやすいグラニュー糖結晶表面の微細形状を低加速電圧条件で観察しました。
ステップ形状や表面の微細凹凸、微小結晶の分布状態などを観察することができます。
結晶表面の観察事例
合成ゴム材の材質変更により鋼材表面に発生した摺動痕の原因について調査しました。
摺動痕は鋼材表面ですが、合成ゴム材料を変更した際に発生しているため
合成ゴム材料の材質および添加材の含有等について、フーリエ変換赤外分光分析装置(FT-IR)、
エネルギー分散型X線分析装置(SEM-EDX)の分析結果より、原因を究明した事例を紹介いたします。
複数の分析法を用いることで事象の原因特定に繋がります。
摺動痕の発生原因調査
高速度鋼のように複数の合金相が存在する素材はFE-SEMによる高分解能観察と
EDXによる分析をおこなうことで素材成分に加え、微小な相それぞれの元素組成を調べることができます。
SEM-EDXによる高速度鋼内部組織のマッピング分析
SEM-EDXやEPMAまたは発光分光分析により材料成分の分析した結果をJIS規格等と照合する場合、
用途別などさまざまな規格が存在するため、可能性のある材質を洗い出すことは困難な場合があります。
当社では規格値をExcelにデータベースとして登録し、自動検索することにより、可能性のある材種を
リストアップして判定を行っております。
鉄鋼用、アルミニウム合金用、銅合金用を分類して、解析精度の向上と作業効率のアップに繋がっています。
鋼種判定ソフトの活用
破損原因調査は、外観観察で破壊の起点や進展方向などの破損の全体的な状況をみて、さらに詳細に観察することで、
破面内の疲労破壊部、瞬時破壊部を特定していき、破壊の経過を明らかにします。
また、成分や硬さを調査することにより破損の原因およびメカニズムを解析します。
破損原因調査の流れ
アルミニウム製品中に介在するハードスポットは加工や外観に悪影響を与えます。
このハードスポットの成分を分析し発生源を探ることで製品不良率の低減が期待できます。
ハードスポットの分析
材料の成分分析、機械的性質の調査、破損品の原因調査、混入異物の分析、変色の原因調査など材料に関するさまざまな調査を承ります。
材料調査・不具合解析はお任せください
薄膜や異材が分散された材料など機械研磨法では脱落や破砕を生じる試料にイオンミリング法を適用すると、正確な断面試料を作成することができます。
ナノオーダーの表面処理膜の層構造や密着状態の観察、硬度が異なる化合物で構成された複合材料の組織観察などに効果的です。
材料内部の空孔の分布状態を観察することもできます。
イオンミリング法の特徴
第17回東芝機械グループソリューションフェア2019は、盛況のうちに終了することができました。
当社は、環境測定や材料分析の受託分析サービスをはじめ、IoTへの取り組みや各種の環境事業サービスの展示いたしました。
今後共、引き続きご愛顧くださいますよう、宜しくお願い申し上げます。
また、同日開催いたしました「金属、高分材料の評価事例」の資料ご希望の方は 当社までご連絡お願いいたします。
第17回東芝機械ソリューションフェアを5月23日(木)~25日(土)の3日間開催いたします。
5月23・24日に「金属、高分子材料の評価事例」セミナーを開催
詳しくは、こちら(東芝機械サイト)をご覧ください
二次電池などに使われるセパレータフィルムは、ポリエチレンフィルムなどを網目状に加工したもので、微細構造をもっていますが、熱に対して非常に弱く、電子線によるダメージを受けやすい材料です。
熱ダメージを抑えるために、FE-SEMにより、低加速電圧で電子線電流値をできるだけ少なくして観察することにより、微細構造を正確に観察することができます。
セパレータフィルムの観察
材料の硬さは、使用目的に対して非常に重要な特性です。
また、熱処理やガス処理等による表面硬化処理では、硬さ分布などを評価することが重要です。
通常は、内部組織観察と併せておこない、材料組織と硬さから、所定の処理ができていることを判断します。
硬さ試験
走査電子顕微鏡は、高い倍率で材料の表面形状を観察するだけでなく、寸法計測など、さまざまな活用方法があります。
反射電子像により、元素組成分布を観察したり、凹凸形状を可視化したりすることもできます。
低真空観察で、流動性がある物質を観察できます。FE-SEMでは、熱に弱い試料を高倍率観察できます。
走査電子顕微鏡観察
グラビア印刷は、さまざまなカラー印刷に適用されています。
黒色印刷の黒、カラー印刷のシアン,マゼンタ,イエローのドットを印刷する手法で、それぞれのドットの大きさを変えることにより、あらゆる色を表現することができます。
SEM-EDXによる元素マッピング分析により、ドットや紙の構成元素の分布をみることができます。
SEM-EDXによるグラビア印刷の分析
アルミニウム合金鋳物は、耐食性を上げるため、表面に酸化物層を形成させます(アルマイト処理)。
この酸化物層はひび割れがあるので、封孔処理をおこなって耐久力を向上させます。
また、酸化物層は透明物質なので、着色処理によってさまざまな色合いを出すことも可能です。
EPMAによる元素マッピング分析により、アルマイト層の厚さ,封孔処理の状態,色材の分布など、アルマイト処理の状態を評価することができます。
EPMAによるアルマイト層の分析
金属材料の機械特性は、元素成分だけでなく、材料中での存在状態が重要となります。
多くの合金材料は、成分が異なる複数の化合物や結晶構造が異なる相の集合体となっており、組織の大きさや分布状態が材料の機械特性を左右します。
また、熱処理等によって組織は大きく変化することがあります。
材料中の組織を観察することで、必要な機械特性を有しているか評価することができます。
金属組織観察の紹介
ダイカストなどに適用するアルミニウム原料は、成分や純度などが適性でなければなりません。
K-モールド試験は、ハードスポットの原因となるアルミニウム素材中の不純物量を評価する方法です。
また、成分値や硬さ・強度など用途に応じて品質を評価する必要があります。
アルミニウムの品質調査
自然界には生物があふれており、屋外などでの付着物や異物を調査する上では、生体系物質を想定する必要があります。
生体系物質はミクロに規則正しい構造を持つこともあり、電子顕微鏡による形態観察からある程度推定することも可能です。
元素成分分析、あるいは化合物分析によって、より的確に材質を推定することができます。
白色付着物分析
機械部品や構造材などには使用時にさまざまな応力がかかるため、設計強度を超えたり、突発的な現象によって破損に至るケースがあります。
破損原因を知ることによって、対策を考えることができますが、破損品は破損した結果を示すもので、破損時の状況を直接知ることはできません。
このことから、破損品や周辺の関連部品などを多角的に調べて、破損原因を推定することになります。
破損原因調査
折損した軸部品について、原因を推定するために、さまざまな角度から解析した事例です。
破断面を電子顕微鏡で観察すると、疲労破壊特有のステップ状のストライエーション模様や延性破壊によるディンプル形状など特徴的な形状を示します。
これらの位置関係を調べることにより、破壊の進行過程を推定することができます。
破断部付近の材料組織や硬さ分布、試料から作成した試験片による引張試験など、あるいは欠陥部がないかなどを調べて、破断部付近が材料として正常だったかどうかを確認します。
これらの結果を総合して、破損原因と進行過程を推定します。
破損解析事例
樹脂シート中に混入した異物の分析事例です。外観上、数種類の色の異なる異物がみられます。
FT-IRによる分析の結果、色ごとに材質が異なることが分かりました。
このように高分子系物質の同定はFT-IRが有効で、樹脂材質を特定することで、混入源を突き止めることができます。
破損原因を知ることによって、対策を考えることができますが、破損品は破損した結果を示すもので、破損時の状況を直接知ることはできません。
このことから、破損品や周辺の関連部品などを多角的に調べて、破損原因を推定することになります。
FT-IRによるシート内異物の分析
金属異物を分析する場合、鉄系かアルミ系かがわかればよい、という場合もありますが、どのような規格材かまで特定することで、混入源の推定がより正確になります。
また、複数材が混在している場合は、それぞれがどのような割合で存在するかを把握することも有効です。
EPMAのマッピング分析による多元素相関表示により、材質ごとに色分けをおこない、材質ごとの分布を表示することができます。
各材料の分布量を視覚的に把握することができます。
EPMAによる金属異物の分析
2018年7月30日(月)に開催しました「第6回 環境講演会 作業環境測定から見た職場の作業環境改善」では、多数のご聴講いただきありがとうございました。
今後とも、お客様へ有益な環境情報の提供等で貢献できるように努力を致しますので、ご愛顧くださいますよう、よろしくお願い致します。
当日の講演会資料を希望されるお客様につきましては、当社までご連絡お願いいたします。
お問い合わせ先 : 芝浦セムテック株式会社 環境測定課 電話(055)-926-5170 担当 土谷
下水道展‘18北九州は、7月24日(火)から27日(金)の4日間開催し‘美しい河川、未来の水を見守る計測機器’をコンセプトとして、汚泥濃度計を中心に下水処理場・上水場また、工場排水向けに各種製品を出展致しました。
お陰様を持ちまして、ご盛況頂きました。
今まで培った「幅広い技術力」と「豊富な経験」で皆様のお役に立ちたいと考えておりますので、今後共お引き立ての程、よろしくお願い致します。
芝浦セムテック株式会社主催 第6回環境講演会を開催いたします。
2018年 7月30日(月) 13:30~16:30
プラサヴェルデ コンベンションホール 4階 401会議室
作業環境測定から見た職場の作業環境改善
講師 芝浦セムテック株式会社 冨田正剛
機械要素技術展 M-Techへ東芝機械㈱
の材料加工事業部、制御システム事業部と協働で、2018年6月20日(水)~22日(金)の3日間出展いたしました。おかげさまで盛況のうちに終えることができました。
当社では、電界放出形走査電子顕微鏡による調査事例(アルマイト膜の膜厚測定,端子めっき断面観察),空調機用電力削減装置(α-HT)の紹介をさせていただきました。お客様からの率直なご意見やご感想を賜ることができ、感謝いたします。
今後ともご愛顧くださいますようお願い申し上げます
芝浦セムテックと致しましては“美しい河川、未来の水を見守る計測機器”をコンセプトとし下水処理場・上水場、工場排水向けに各種計測機器及び、今まで培った「幅広い技術力」と「豊富な経験」で機器点検保守を含めたトータルサポートにて、皆様のお役に立ちたいと考えております。
ご多忙中のところ誠に恐縮に存じますが、この機会に是非ご来場賜り、ご高覧頂きたくご案内申し上げます。
2018年7月24日(火)~27日(金)
10:00~17:00
西日本総合展示場 本館大展示場 小間番号 大-327
第22回 機械要素技術展 M-Techに東芝機械グループとして出展を致します。
芝浦セムテックと致しましては長年の経験で培った分析技術を「短納期」と「低コスト」で提供しておりますが、更に皆様のお役に立ちたいと考えております。
ご多忙中のところ誠に恐縮に存じますが、この機会に是非ご来場賜り、ご高覧頂きたくご案内申し上げます。
2018年6月20日(水)~22日(金)
10:00~18:00(22日(金)のみ17:00終了)
東京ビックサイト 東芝機械ブース内 東70-26
材料や部品、設備品などの表面付着物(あるいは付着物による変色)は、複雑形状や大きいものは、基材ごと観察・分析できないことがある。
ウェスで拭き取る方法は、現場で簡便に異物を回収できます。
SEM-EDXで異物の成分を測定する場合は、異物が付着したウェスをそのまま分析することができます。
また、異物のサイズ分布もある程度評価することができます。
ウェスに回収された異物の分析
第16回東芝機械グループソリューションフェア2018は、盛況のうちに終了することができました。
当社は、環境測定や材料分析の受託分析サービスをはじめ、業務空調用省電力装置「α-HT」及び油・水の浄化対応サービスの展示いたしました。
今後共、引き続きご愛顧くださいますよう、宜しくお願い申し上げます。
また、同日開催いたしました「金属、高分材料の評価事例」の資料は こちらよりダウンロードできます。
EPMAは、微量元素検出や状態分析などさまざまな分析手法がありますが、精度よい分析をおこなうためには試料調製は重要です。
また、EPMAはSEM-EDXに比べて、特性X線を検出できる焦点範囲が非常に狭く、この点に配慮しなければなりません。
分析目的によっては、試料調製に制約がある場合もありますが、そんな中で最善な方法のいくつかを解説しました。
EPMAにおける試料調製
第16回東芝機械ソリューションフェアを5月17日(木)~19日(土)の3日間開催いたします。
環境配慮型油圧機器、ルミライト、油浄化装置、α-HT
FE-SEMによる材料分析、騒音の可視化技術、破損解析、環境測定
5月17・18日に「金属、高分子材料の評価事例」セミナーを開催
詳しくは、こちら(東芝機械サイト)をご覧ください
部品や組立品などの製品は、できるだけ手を加えず、そのままの状態での表面を観察・成分分析をおこないたいことがよくあります。
しかし、真空装置に導入する場合、試料サイズに制約があります。
弊社のFE-SEMはかなり大きい試料までそのまま導入することができ、高分解能観察が可能です。
FE-SEMによる大試料のそのまま観察
下水道展‘17東京は、8月1日(火)から4日(金)の4日間開催し‘美しい河川、未来の水を見守る計測機器’をコンセプトとして、汚泥濃度計を
中心に下水処理場・上水場また、工場排水向けに各種製品を出展致しました。
お陰様を持ちまして盛況を頂きました。
今まで培った「幅広い技術力」と「豊富な経験」で皆様のお役に立ちたいと考えておりますので、今後共お引き立ての程、宜しくお願い致します。
芝浦セムテックと致しましては“美しい河川、未来の水を見守る計測機器”をコンセプトとし下水処理場・上水場、工場排水向けに各種計測機器及び、今まで培った「幅広い技術力」と「豊富な経験」で機器点検保守を含めた
トータルサポートにて、皆様のお役に立ちたいと考えております。
ご多忙中のところ誠に恐縮に存じますが、この機会に是非ご来場賜り、ご高覧頂きたくご案内申し上げます。
2017年8月1日(火)~4日(金)
東京ビックサイト 東展示棟6ホール 小間番号 6-528
展示会の入場は無料ですが、登録制となっております。
事前登録をしていただきますと、スムーズに入場いただけます。
詳しくは、こちらをご覧ください
第15回東芝機械グループソリューションフェア2017は、盛況のうちに終了することができました。
当社は、環境測定や材料分析の受託分析サービスをはじめ、業務空調用省電力装置「α-HT」及び油・水の浄化対応サービスの展示いたしました。
今後共、引き続きご愛顧くださいますよう、宜しくお願い申し上げます。
また、同日開催いたしました「金属、高分材料の評価事例」の資料は
こちらよりダウンロードできます。
第15回東芝機械ソリューションフェアを5月18日(木)~20日(土)の3日間開催いたします。
高出力ジャッキ、パイプベンダ、ルミライト、油浄化装置、α-HT
FE-SEMによる材料分析、騒音の可視化技術、破損解析、環境測定
5月18・19日に「金属、高分子材料の評価事例」セミナーを開催
詳しくは、こちら(東芝機械サイト)をご覧ください
川崎国際環境技術展2017に2月16日(木)17日(金)の2日間出展いたしました。おかげさまで盛況のうちに終えることができました。
当社では、弊社の取り扱い製品の中から、業務空調用省電力装置「α-HT」を展示させていただきました。お客様からの率直なご意見やご感想を賜ることができ、感謝いたしますと共に、お客様の環境活動ならびにCO2削減活動に貢献が出来るよう努めさせていただきます。
またα-HTについての販売・取付業者のご紹介・実証テストについてのご相談ならびにお問い合わせにつきまして後日専任担当よりご連絡をさせていただきます。今後ともご愛顧くださいますようお願い申し上げます。
川崎国際環境技術展2017に出展いたします。
当社からは、業務用冷暖房空調の電力削減アイテム「α-HT」を出品いたします。
2017年2月16日(木)から17日(金)10:00から17:00
とどろきアリーナ 神奈川県川崎市中原区等々力1-3
下水道展'16名古屋は、7月26日(火)から29日(金)の4日間開催し“美しい河川、未来の水を見守る計測機器”
をコンセプトとして、汚泥濃度計を中心に下水処理場・上水場また、工場排水向けに各種製品を出展。
お陰様を持ちまして盛況を頂きました。
今まで培った「幅広い技術力」と「豊富な経験」で皆様のお役に立ちたいと考えておりますので、今後共、お引き立ての程、宜しくお願い申し上げます。
芝浦セムテックと致しましては “美しい河川、未来の水を見守る計測機器”
をコンセプトとし、汚泥濃度計を中心に下水処理場・上水場また、工場排水向けに各種製品を準備致しました。
今まで培った「幅広い技術力」と「豊富な経験」で皆様のお役に立ちたいと考えておりますので、ご多忙中のところ誠に恐縮に存じますが、この機会に是非ご来場賜り、ご高覧頂きたくご案内申し上げます。
2016年7月26日(火)から29日(金)
ポートメッセなごや 第3展示館 小間番号 3-451
展示会の入場は無料ですが、登録制となっております。
事前登録をしていただきますと、スムーズに入場いただけます。
第14回東芝機械ソリューションフェアを5月19日(木)~21日(土)の3日間開催いたしました。
α-HT、油膜計、パイプベンダ、電動サーボシリンダ
FE-SEMによる材料分析、騒音の可視化技術、破損解析、環境測定
業務用冷暖房空調の電力削減アイテム「α-HT」の取扱開始しました。
業務用冷暖房機の配管に取り付けるだけで電力を削減、しかも、動力・メンテナンスフリーで効果が持続
※取付の際は、一時冷媒の回収・再充填が必要です。
当社では、α-HTの販売から取付業者のご紹介までトータルでサポートしています。
◎詳しくは、メーカのホームページ(外部リンク)をご覧ください。
<α-HT取付け事例>
第5回 環境講演会は、『作業環境測定から見た職場の作業環境改善』の講演をはじめ、油・水の浄化対応サービスについて、多数のご聴講を賜り、終了することができました。
今後も、お客様へ有益な環境情報の提供等で貢献できるように努力を致しますので、ご愛顧くださいますようよろしくお願い申し上げます。
芝浦セムテック株式会社主催 第5回環境講演会を開催いたします。
2017年6月21日(水) 13:30~16:30
プラサヴェルデ コンベンションホール 4階 401会議室
作業環境測定から見た職場の作業環境改善
(講師 芝浦セムテック株式会社 冨田正剛)
各種商品のご紹介
2015年3月に導入した電界放出形電子顕微鏡(FE-SEM)で、お客様試料によるデモ観察を開始致しました。
FE-SEMデモ観察資料
免責事項
当デモのご利用により、何らかのトラブルや損失・損害等につきましては一切責任を問わないものとします。
芝浦セムテック株式会社主催 第4回環境講演会を開催いたしました。
14:41 2016/01/152016 年1 月28 日(木) 13:20~16:40
プラサヴェルデ コンベンションホール 4階 407会議室
ISO14001 規格の改定(2015 年版)に伴う対応方法について
(講師 株式会社PGネットシステム 代表取締役 阿部和由)
空調用電力削減機(α-HT)のご紹介
法令改正情報
富士山麓産学官金連携フォーラム2016に出展しました。
2016年2月4日(木) 10:30~16:45
プラサヴェルデ コンベンションホールA
FE-SEMによるクロメート処理膜の観察事例
EPMAマッピング分析による濃度マッピング分析事例
EPMA状態分析による鉄表面の分析事例
病院内抗がん剤調整室の環境測定
粒子封じ込め性能評価
平成27年6月3日、三島市民文化会館にて行われた「環境月間県民大会」で川勝県知事から新たに森づくりをはじめた企業として認定証を交付いただきました。
<未来の森サポーター交付式>
今後も、積極的な環境保全活動に取り組んでまいります。
第3回環境講演会を開催いたしました。
2015年7月27日 13:00から16:00
Plaza Verde 401会議室
事業所の環境保全における 環境リスク管理の実務事例
多数のご来場いただきまして誠にありがとうございました。
次回ご希望のテーマなど御座いましたら当社営業までご連絡ください。
第13回東芝機械ソリューションフェアを開催いたしました。
FE-SEMによる高倍率材料分析、環境測定、土壌浄化技術(東芝環境ソリューション)
pH計、ORP計、溶存酸素計、油膜計、監視装置、レベルスイッチ、油圧ジャッキ
多数のご来場をいただきまして誠にありがとうございました。
2015年2月に誘導結合プラズマ-質量分析計(ICP-MS)を3月に電界放出形走査電子顕微鏡(FE-SEM)を導入しました。
今回の導入で各種試料の微量の金属成分分析が、従来より更に高精度に可能となりました。
特に食品中や包装容器などに含まれる微量有害金属の測定により食のリスク管理を一歩進める、みなさまに貢献できると考えております。
<ICP-MS>
高精度で高倍率の観察から、従来が困難であった高分子材料表面の分析まで幅広く対応が可能となりました。
イオンミリングによる分析試料加工との組み合わせより、試料断面の微細構造が評価できます。
<FE-SEM>
第2回環境講演会を開催いたしました。
特定化学物質障害予防規則等関係法令改正説明
株式会社 東芝環境ソリューション 北田 氏
多数のご来場いただきまして誠にありがとうございました。
次回ご希望のテーマなど御座いましたら当社営業までご連絡ください。
水道の水質基準に関する省令が改正されました。
施行は平成27 年4 月1 日からです。
厚生労働省では、水道水の「水質管理目標設定項目」の一部見直しをする予定となっています。
水質管理目標設定項目の目標値が変更となります。
平成27年4月日施行となっています。
改正に伴い、測定頻度等の見直しが必要となる場合もありますので、ご注意ください。
平成26年12月1日より、「水質汚濁防止法施行規則等の一部を改正する省令」が施行され、「カドミウム及びその化合物」の基準値が変更となりました。
カドミウム及びその化合物の基準値の改正
なお、一部の工場・事業場に対しては、暫定排水基準が設定られております。
厚生労働省は、平成26年8月に「労働安全衛生法施行令の一部を改正する政令」及び「労働安全衛生規則等の一部を改正する省令」を改正交付しました。
有機溶剤10 物質:クロロホルム、四塩化炭素、1,4-ジオキサン、1,2-ジクロロエタン、ジクロロメタン、スチレン、1,1,2,2-テトラクロロエタン、テトラクロロエチレン、トリクロロエチレン、メチルイソブチルケトン
クロロホルム等(第2 類物質に移行した有機溶剤10物質及びこれらを含有する製剤)の製造、取扱い業務のうち、有機則で定める有機溶剤業務と同様の業務
特別有機溶剤及びDDVPに係る作業環境測定を行い、測定と評価の記録を30年間保存すること。また、特別有機溶剤業務及びDDVP 取扱い業務に係る特殊健康診断の項目を定め、健康診断結果の記録を30年間保存すること。
特別有機溶剤又は有機溶剤を含有する製剤その他の物(特別有機溶剤又は有機溶剤の含有量の合計が5%を超えるもの)の製造、取扱い作業場については、有機則の規定を準用して有機溶剤濃度の測定を行うこと。
平成26年3月31日付健発0331 第30 号にて「水質基準に関する省令の一部改正等について」により、水質管理目標設定項目の「アンチモン及びその化合物」、「ニッケル及びその化合物」の評価値が変更され、「亜硝酸態窒素」は水質基準に移行し、また農薬も新しい評価値が示されました。
項目 | 新評価値(mg/L) | 旧評価値(mg/L) |
---|---|---|
アンチモン及びその化合物 | 0.02 | 0.015 |
ニッケル及びその化合物 | 0.02 | 0.01(暫定値) |
亜硝酸態窒素 | (削除) | 0.05(暫定値) |
農薬 | オキサジクロメホン | 0.02 |
オリサストロビン | 0.1 | - |
カズサホス | 0.0006 | - |
グルホシネート | 0.02 | - |
ジチオカルバメート系農薬 | 0.005(二硫化炭素として) | - |
チアジニル | 0.1 | - |
トリクロルホン(DEP) | 0.005 | 0.03 |
ピラクロニル | 0.01 | - |
フェントラザミド | 0.01 | - |
ベンゾビシクロン | 0.09 | - |
メコプロップ(MCPP) | 0.05 | 0.005 |
メタム(カーバム) | 0.01 | - |
トリフルミゾール | 0.04 | - |
新たな水質基準項目の「亜硝酸態窒素」の検査頻度は、水道では1 回以上/3 カ月、特定建築物では1 回/6 カ月以内となり、基準値は 0.04 mg/Lとなっています。
SEM-EDX,EPMAの定量分析は、補正計算をおこなうことで重量濃度が得られます。
一般に使われている原子番号補正のエネルギー損失項には、軌道電子1個あたりの原子重量が元素ごとにちがうことの補正が加味されていることを解説しました。
この点も含めた補正計算を実行することによって重量濃度を得ることができます。
なぜ重量濃度(4)
SEM-EDX,EPMAの測定において、加速電圧は分析領域を考える上で重要なパラメータです。
特性X線はそれぞれ最小励起エネルギーがあり、ある加速電圧以上でないと励起されません。
元素や特性X線の種類により最小励起エネルギーが異なるため、多元素組成の試料では、最適条件を決めるのが難しい面もあります。
一般的に測定に使用する最小励起エネルギーや特性X線波長について表にまとめたものをご紹介します。
加速電圧の選択
さまざまな試料をSEM像で観察するために、装置の観察条件を的確に選択し、調整をおこなうことが重要です。
的確に観察するための観察条件や機能の選択手順などをご紹介します。
きれいなSEM像2
SEM-EDX、EPMAによる定量分析では、共存元素による影響を計算により補正することによって、正確な定量値を得ることができます。
補正計算の中で、共存元素の特性X線により二次的に励起される蛍光励起効果は、共存元素の組み合わせによっては影響が大きくなります。
蛍光励起補正法の一例をご紹介します。
蛍光励起補正
ブリネル硬さ試験をはじめとし、種々の硬さ試験に対応します。ここでは各硬さ試験の原理や特徴をご紹介します。
試験片への加工から様々な試験条件に適した硬さ測定を提案致します。
機械試験サービス
金属材料や高分子材料の観察および成分分析の事例を挙げながら高分解能走査電子顕微鏡(FE-SEM)やエネルギー分散型X線分析装置(SEM-EDX)等の機能と特徴をご紹介します。
金属、高分材料の評価事例
さまざまな試料をSEM像で観察するために、装置の観察条件を的確に選択し、調整をおこなうことが重要です。
的確に観察するための観察条件や機能の選択手順などをご紹介します。
きれいなSEM像1
引張試験をはじめとする各機械試験に対応します。
引張試験ではひずみゲージによるヤング率の測定もできます。
疲労試験は平面曲げ、回転曲げ、軸荷重、ねじり荷重など多くの試験条件に対応し、実稼働による破損限界強度が測定できます。
また、JIS規格形状の各種試験片の作製も承ります。
機械試験サービス
高分解能走査電子顕微鏡(FE-SEM)による高分解能観察、低加速電圧観察、低真空観察のほか、汎用的な倍率での多視野・多試料の観察を、試料を持ち込んでいただき、お客様立会にて対応します。
また、エネルギー分散型X線分析装置(SEM-EDX)による微小部の元素成分分析、マッピング分析もできます。
立会による観察・分析サービス
電子線マイクロアナライザ(EPMA)による各種分析を受託にて対応します。
全元素定性分析、特定元素の微量検出、定量分析、cm領域の広域マッピングだけでなく、スペクトル測定による状態分析まで、さまざまな分析方法で、ご要望の調査目的に対応します。
EPMAによる各種分析サービス
SEM-EDX,EPMAにより材料成分を分析した結果をJIS規格等と照合する場合、用途別などさまざまな規格が存在するため、可能性のある材質を洗い出すことは困難な場合があります。
当社では規格値をExcelにデータベースとして登録し、自動検索することにより、可能性のある材種をリストアップして判定を行っております。
鉄鋼用、アルミニウム合金用、銅合金用を分類して、解析精度の向上と作業効率のアップに繋がっています。
材種判定データベースの活用
異物の材質は鉄鋼材,非鉄材,高分子材などと多岐にわたるため、的確に材質を決定することは非常に難しいケースもあります。
金属異物など比較的よくみられるものについて、成分分析の結果からおこなう判定手順の例をまとめてみました。
成分分析だけでは材質を決定できない場合もあり、その際には他の分析装置を活用し、複合的に判定しております。
異物の材種判定手順
高分子系の微小異物は、FT-IRの顕微法により分析することができます。
繊維状異物の分析例を紹介します。材質が異なる物質が混在している場合でも、個別に分析することで異物の判定が可能です。
FT-IR顕微透過法による異物の分析.pdf
EPMAにより、未知材料の全元素定性分析から微量元素の検出までのキーポイントを解説します。
EPMAによる元素検出
用途に応じて様々な添加材を樹脂に混錬します。
SEM-EDXで分析すると、添加材の種類を調べたり、粒子径や分散状態を評価できます。
樹脂系異物を特定するための重要な手掛かりとなります。
難燃性樹脂の分析
SEM-EDX,EPMAによる定量分析の定量精度向上について解説します。
なぜ重量濃度?(3)
SEM-EDX,EPMAで実際の試料を分析した結果、ほとんどの場合は測定されたX線がそのまま重量濃度とはなりません。
補正計算によって重量濃度に変換することが可能ですが、補正計算の意味について解説をおこないました。
なぜ重量濃度?(2)
EPMAによるマッピング画像は、二次元的に元素の濃度分布を評価することができます。
しかし、十分な精度でX線強度を重量濃度に変換するためには、測定試料に類似した標準試料を用いなければなりません。
入手できる標準試料が限られた中で、実用的な精度でEPMAによる濃度マッピング画像を得るための方法をご紹介します。
EPMAによる濃度マッピング法
SEM-EDX,EPMAの定量補正計算は、材料中の元素が完全固溶状態を前提にしております。
材料内部に異材組織を持つ場合は、十分な補正計算精度が得られないこともあります。
内部組織を持つアルミニウム合金について、実用的な精度で定量分析をおこなう方法をご紹介します。
アルミニウム合金の定量分析
微小部分析においては、分析領域を把握することが重要です。
SEM-EDX,EPMAでは、加速電圧や元素が異なることにより特性X線の発生領域も異なることをご紹介します。
また、自己吸収による影響も検討をおこないました。
SEM-EDX,EPMAの分析領域
SEM-EDX,EPMAによる微小部分析で、異材境界部のナノオーダーレベルの元素拡散を評価する場合、特性X線の発生領域も考慮しなければなりません。
特性X線の発生領域の理論的な拡散を適用して、元素拡散を評価する方法をご紹介します。
境界部の元素拡散の評価方法
SEM-EDXとEPMAは、原理が非常に似ている部分がありますが、様々な材料の分析においては、両者をうまく使い分けることが重要になります。
それぞれの原理・特徴を説明し、適切な使用用途を挙げました。
SEM-EDXとEPMAの原理と特徴
SEM-EDXとEPMAは、微小部の成分分析をおこなう分析法ですが、分析結果は補正計算により重量濃度で得ることができます。検出されるX線の強度が重量濃度に比例するといわれています。
なぜ重量濃度となるのか解説しています。
なぜ重量濃度?(1)
粉末状異物は単一物であることが少なく、複数の材料が混在しているケースが多いです。
このため、マッピング機能を活用し、どのような材料が存在するかを観察し、それぞれについてスポット分析して材質を判定していきます。
そして、存在頻度が高いものから頻度が少ないものまで全体像を把握します。存在量が多いものが必ずしも重要ということではないケースもありますが、おおよそどのような材料が混在しているか、という観点から異物の材質についてまとめます。
SEM-EDXによる粉末異物の分析事例
EPMAで、加工品など分析面が平面でない試料のマッピング分析をおこなう場合、凹凸差によって検出系の焦点から外れてしまい、正確な測定ができないケースがあります。
あらかじめ試料の凹凸状態を登録しておき、マッピング分析時に試料高さを補正することで凹凸の影響を受けずに元素分布データを得ることができます。
しかし、EPMAにおける特性X線の検出強度と濃度の関係は平坦面を前提としていますので、凹凸による傾斜が大きくなると、定量精度が低下することがあります。
EPMAによる湾曲試料のマッピング分析事例
電気絶縁性材料のセラミックスを観察する場合、導電性表面処理をおこなうのが一般的ですが、試料をそのまま観察したい場合は、低加速電圧条件による表面形状観察、低真空条件による形状観察と反射電子組成像による組成分布観察ができます。そのまま観察をおこなうことで、導電性表面処理膜による影響を受けることなく、正確な表面状態を観察することができます。
FE-SEMによるセラミックスの観察事例
FE-SEMの高分解能観察により、10万倍を超える倍率で材料を観察することができます。ナノ粒子などの形状や粒径、粒径分布などを調べることができます。イオンミリング法を適用することにより、表面処理膜などナノ領域の断面観察ができます。
FE-SEMによるナノ領域の観察事例
快削黄銅は鉛相が介在しており、通常の機械研磨をおこなうと、鉛相が選択的に失われることがあります。イオンミリング法を適用することによって、鉛相のように柔らかく脱落しやすい相が介在する材料の正確な断面試料を作成することができます。鉛相が銅-亜鉛合金相の間に介在している状態を正確に観察分析することができます。
SEM-EDXによる快削黄銅の分析事例
ステンレス材の酸溶液による腐食実験の例をご紹介します。マクロには類似しているように見えますが、穴状に腐食された領域を拡大観察すると、酸溶液の種類によって形態が異なることがわかります。
ステンレス材表面腐食の観察事例
高速度鋼は複数の合金相が存在し、FE-SEMによる高分解能観察とEDXによる分析をおこなうことで微小な相それぞれの元素組成を調べることができます。
SEM-EDXによる高速度鋼内部組織のマッピング分析事例
フーリエ変換赤外分光分析装置(FT-IR)を用いて、樹脂シートに混入した異物を分析しました。得られた赤外吸収スペクトルをIR標準データベースと照合し、物質の同定をおこないます。
FT-IRによる高分子系異物の分析事例
FT-IRによりゴム材の材質を評価することができ、エネルギー分散型X線分析装置(SEM-EDX)により合成ゴム中の無機系添加材を評価することができます。
合成ゴムの分析事例
金属材料や高分子材料の研究開発および品質保証では、品質評価、品質改善(改善)に関わる調査が必要です。
当社では長年培った前処理技術、電子顕微鏡の観察や分析技術を基に、組合せた評価法の提案により、お客様の材料評価をサポートさせて頂いております。
様々な材料の前処理、観察、分析技術に関わる調査事例を纏めました。
電界放出形走査電子顕微鏡の活用
紙や高分子フィルムなどのやわらかい材料の断面構造を調べる場合、変形や選択的な脱落等がないように、正確な断面試料を作成しなければなりません。しかし、機械的な切断による方法は、多くの場合困難です。
紙はセルロースを主体とした繊維どうしの間には隙間があり、隙間にはさまざまな種類の充填剤が存在します。イオンミリング法により、繊維どうしの隙間間隔も維持したまま、充填剤も脱落することなく、断面試料を作成することができます。反射電子組成像や元素マッピングにより、充填剤の分布や含有量を評価することもできます。
普通紙の断面観察事例
この様にイオンミリング法を適用することで、材料の本来の構造を維持したまま、正確な断面試料を作成することができ、多層構造のフィルムやコート紙など硬さや材質が大きく異なる材料の場合でも適用することができます。
軟質金属材料の結晶粒や非金属介在物(不純物)を観察する場合、変形や介在物の脱落等がないように、正確な断面試料を作成しなければなりません。
特に銅は機械加工により変形を起こしやすい材質になります。イオンミリング法により、機械加工による結晶粒(組織)の変形や非金属介在物の脱落を起こさずに断面試料を作成することができます。また、電子顕微鏡の観察で反射電子組成像や元素マッピングを行うことで結晶粒の大きさや介在物の分布を評価することもできます。
銅線の内部組織観察事例
この様にイオンミリング法の適用と電子顕微鏡による観察を行うことで、軟質材料も正確な断面試料を作成および観察することができます。
セラミックスの内部組織観察の調査事例を紹介します。
前処理方法としては試料調整時に欠けや粒子の脱落を防ぐため、イオンミリング法を用いて試料作製後、電解放出型電子顕微鏡とエネルギー分散形X線分析装置を用いて、観察,元素分析,マッピング分析を行うことで、1μm以下の粒径および分布を評価することができます。
セラミックスの内部組織観察事例
鋼材表面変色部の電子顕微鏡観察と成分分析による調査事例を紹介します。変色部を評価するには正常部との比較分析を行い、検出元素の違いで腐食や化学反応生成物を確認することができます。また、分析条件を変更することで分析領域深さを変更し、分析結果を比較することで化学状態を確認することができます。マッピング分析を用いることで検出元素の分布を確認でき、化合状態を視覚的に判断する事もできます。
金属材料の表面変色部調査事例
コネクタ端子のめっき層について調査した事例を紹介します。
前処理方法としてはイオンミリングを用いて、加工後に電界放出形電子顕微鏡(FE-SEM)により、めっき層をマッピング分析しました。
めっき膜厚・合金層の成分分析・膜厚が評価できます。空孔の観察により、基材との密着性の評価もできます。
端子断面の分析事例
絶縁性材料の表面形状を観察する場合、導電性膜を施すと、コーティング膜によるアーティファクトを生じたり表面形状が破壊されたりして、微細な凹凸情報が失われることがあります。また、熱ダメージを受けやすい材料では、電子線のエネルギーと照射電流量をできるだけ小さくする必要があります。
低加速電圧条件で観察することにより、絶縁性材料をそのまま観察することができ、熱ダメージを抑制することができます。
電界放出形走査電子顕微鏡は、絶縁性材料表面の微細凹凸や構造を高分解能で観察することができます。
結晶表面の観察事例を紹介します。
絶縁性材料の塩化カリウム,硫酸銅水和物や熱ダメージを生じやすいグラニュー糖結晶表面の微細形状を低加速電圧条件で観察しました。
ステップ形状や表面の微細凹凸、微小結晶の分布状態などを観察することができます。
結晶の表面観察事例
高速度鋼の濃度マッピングによる分析事例を紹介します。
原子番号差の大きい元素が組織を形成している材料では、連続X線によるバックグラウンド強度が大きく変動するため、バックグラウンド強度の除去を正確に行なわないと、微量元素の正確な濃度分布を得ることができないケースがあります。
マッピングの同一領域でバックグラウンド強度のマッピング分析をおこない、画像演算によってバックグラウンドを除去することにより、微量元素の特性X線のみのマッピング画像を得ることができます。
また、他の元素のピークの裾野が重なっている場合、同様に干渉元素のマッピング画像との演算により、重なりによる影響を除去することができます。
EPMAによるバックグラウンド補正マッピング分析事例
材質不明の微小物や微細部品の組成をEPMAによる定量分析で評価することができます。金属やセラミックスなどさまざまな材料について、主成分元素だけでなく、SEM-EDX(エネルギー分散形X線分析装置)では検出困難な微量元素についても定量評価することができます。JIS規格値等と照合することにより、材種を判定することができます。
コネクタ端子基材の定量分析事例を紹介します。
材質不明の試料は全元素定性分析をおこなうことにより、主な元素の組成を知ることができます。
JIS規格等に照らし合わせて、定性分析で検出されていない微量元素の規格値がある場合は、それら元素も含めて、定量分析をおこないます。規格値と照合をおこない、材質を決定します。
また、機械特性等を評価することにより、さらに規格を絞り込むことができます。
EPMAによる銅合金の定量分析事例
材料の表面付着物は様々な材質のものがあり、油脂系物質や生物系物質など柔らかいものが問題になるケースも多くあります。付着物は混合物の場合が多く、材質を特定することが困難であったり、特定に膨大な時間を要したりします。
表面付着物が真空中で難揮発性な物質であれば主成分や添加されている無機成分を分析して、工程上候補となる物質と照合することで、表面付着物を特定することが可能です。
製品表面付着物の分析事例を紹介します。樹脂材表面の付着物を外観や粘性より油脂系物質と考え、考えられる工程上使用グリスを候補に挙げました。表面付着物の検出元素や検出量を複数の工程使用グリス材と比較して添加剤の有無により、原因物質を特定しました。
表面付着物(グリス)の分析事例
材料表面の腐食や化学反応生成物は、元素濃度・元素分布の情報だけでなく、化学的な結合状態を知ることが求められます。電子線マイクロアナライザ(EPMA)による状態分析で化合状態を知ることができます。結晶物質だけでなく、非晶質物質でも化合状態を知ることができるため、非晶質物質の化合状態も調査できます。
鋼材表面腐食の状態マッピングによる分析事例を紹介します。スペクトルを比較することにより化合状態の違いが判断できます。スペクトルの違いをマッピング分析することにより、化合状態を視覚的に判断する事ができます。
EPMAによる状態分析事例
材料中の元素濃度分布は、材料の機械的特性などに大きく影響するため、正確な評価が必要です。電子線マイクロアナライザ(EPMA)による濃度マッピング分析により、微小領域の濃度分布を測定することができます。
X線強度は共存元素による影響があるため、標準試料との強度比だけからでは正確な濃度に変換することができないケースが多く、標準試料強度を最適化することにより、実用的な精度で濃度に変換することができます。
球状黒鉛鋳鉄の濃度マッピングによる分析事例を紹介します。微量元素は同一材による検量線法を適用しますが、高濃度領域は化合物等の標準試料を適用して補正計算し、測定試料に適したX線強度を用いることで、微量から高濃度領域まで広い濃度範囲の正確な濃度マッピングデータを得ることができます。
EPMAによる濃度マッピング分析事例
表面処理技術は、薄膜化,多層膜化へ進んでおります。製品に施した表面処理膜を評価は、表面形状の確認、結晶粒の大きさ確認、表面処理膜の厚さ測定などがあります。
当社では、製品に施した薄膜や多層膜を正確に評価するには、前処理方法が重要と考えております。
また、表面処理膜に生じた不具合(腐食,変色,付着,破損(クラック)など)に対しても、目的に応じた試料調整を行い、評価・調査することで原因の特定を行います。
鉄鋼材料の表面に用いられるクロメート処理の厚さについて調査した事例を紹介します。前処理方法としてはイオンミリングを用いて、加工後に電界放出形電子顕微鏡(FE-SEM)により、亜鉛めっき上に存在するクロメート膜の厚さ測定をしました。亜鉛めっき上には数十nmの膜厚でクロメート処理が施されているのが解ります。
成分分析には、素材の確認,表面変色の原因調査,表面付着の確認,異物の物質確認等と様々な目的があります。
特に素材表面の変色および付着物や異物分析などの不具合案件については発生源を特定することにより再発防止に繋がります。
当社では、目的毎に分析装置の特徴を活かし分析を行っております。
分析装置(SEM-EDX:エネルギー分散形X線分析装置,EPMA:電子線マイクロアナライザ)の紹介と金属異物について分析装置を用いた調査事例を紹介致します。
製品に付着していた金属異物(クロメート処理が施された鋼板)について分析を行った事例を紹介します。
SEM-EDXによる異物分析
製造工程内より回収された金属異物(低炭素鋼)について分析を行った事例を紹介します。
EPMAによる異物分析
平成26年3月28日に日本工業規格が改正され、アスベスト分析方法(JIS A 1481)3種類に分類されました。
JIS A 1481-1は、「市販バルク材からの試料採取及び定性的判定方法」として新たに定められ、JIS
A 1481-2及びJIS A 1481-3は、改正前のJIS A 1481とほぼ同様となっています。
温泉とは、温泉法(昭和23年制定)により、地中から湧出する温水、鉱水及び水蒸気その他ガス(炭化水素を主成分とする天然ガスを除く)を指し、次の1.の温度又は2.の物質を有するものと定義されています。
物質名 | 含有量(1kg中) |
---|---|
溶存物質(ガス性のものを除く) | 総量1,000mg以上 |
遊離炭酸(CO2)(遊離二酸化炭素) | 250mg以上 |
リチウムイオン(Li+) | 1mg以上 |
ストロンチウムイオン(Sr2+) | 10mg以上 |
バリウムイオン(Ba2+) | 5mg以上 |
フェロ又はフェリイオン(Fe2+、Fe3+)(総鉄イオン) | 10mg以上 |
第一マンガンイオン(Mn2+)(マンガン(Ⅱ)イオン) | 10mg以上 |
水素イオン(H+) | 1mg以上 |
臭素イオン(Br-)(臭化物イオン) | 5mg以上 |
沃素イオン(I-)(ヨウ化物イオン) | 1mg以上 |
ふっ素イオン(F-)(フッ化物イオン) | 2mg以上 |
ヒドロひ酸イオン(HAsO42-)(ヒ酸水素イオン) | 1.3mg以上 |
メタ亜ひ酸(HAsO2) | 1mg以上 |
総硫黄(S)[HS-+S2O32-+H2Sに対応するもの] | 1mg以上 |
メタほう酸(HBO2) | 5mg以上 |
メタけい酸(H2SiO3) | 50mg以上 |
重炭酸ソーダ(NaHCO3)(炭酸水素ナトリウム) | 340mg以上 |
ラドン(Rn) | 20(百億分の1キュリー単位)以上 |
ラジウム塩(Raとして) | 1億分の1mg以上 |
「建築物における衛生的環境の確保に関する法律」では、雑用水に関する水質検査が建築物環境衛生管理基準で定められています。
建築物環境衛生管理基準では、衛生上必要な措置として、人の健康に関わる被害が生ずることを防止する措置を講ずることとされています。
検査項目 | 基準値 | 散水・修景等 | 水洗便所 |
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pH値 | 5.8以上8.6以下であること | 1回/週 | 1回/週 |
臭気 | 異常でないこと | 1回/週 | 1回/週 |
外観 | ほとんど無色透明であること | 1回/週 | 1回/週 |
大腸菌 | 検出されないこと | 1回/2ヶ月 | 1回/2ヶ月 |
濁度 | 2度以下であること | 1回/2ヶ月 | - |
遊離残留塩素 |
0.1mg/l(結合0.4mg/l)以上 病原体の汚染有る場合 0.2mg/l(結合1.5mg/l)以上 |
1回/週 | 1回/週 |
局所排気装置は、その性能を維持しを目的として、定期的に1年以内に1回の検査を行い、記録の保存をすることになっています。
(1) スモークテスター (2) 熱線風速計等直読式の風速計 (3) ピトー管及びマノメータ (4)
温度計
(5) テスター (6) スケール (7) キサゲ、スパナ等の手回り工具 (8) テンションメータ (9)
聴音器
(10) 絶縁抵抗計 (11) 微差圧計 (12) テストハンマー (13) 振動計 (14) 粉じん、ガス等の濃度測定器
(15) 回転計 (16) クランプメータ (17) その他
主な点検項目
環境に関する主な法令を示します。現実には市町村等で定める条例も摘要されます。
環境基本法 | 公害防止 | 費用負担財政措置 |
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事業者等の責務 |
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排出時の規制等 | 大気汚染 |
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水質汚濁 |
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悪臭 |
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騒音 |
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振動 |
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地盤沈下 |
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土壌汚染 |
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化学物質 |
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防止施設の整備 |
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被害救済紛争処理 |
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公害罪 |
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棄物リサイクル対策廃 |
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自然保護 |
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地球環境保全等 |
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環境教育等 |
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景観等 |
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土地利用規制等 |
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建築物規制 |
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各法令の詳細はこちらから。(外部サイトにリンクいたします。)
空気中に浮かんでいる小さな粒子状物質のことで、2.5は粒子の大きさを表し、単位はμmです。(1m=0.001mm)、その成分は、ディーゼル黒煙等、有機炭素、硫酸塩、硝酸塩、金属成分など様々なものが含まれています。
粒子の大きさから人間の肺の奥にまで到達しやすいとされ、呼吸器系の疾患の原因の一つと考えられています。
日本におけるPM2.5の環境基準は「1年平均値が15μg/m3以下であり,かつ,1日平均値が35μg/m3以下であること」となっています。環境基準とは、人の健康の保護及び生活環境の保全のうえで維持されることが望ましい基準です。
一般的には,フィルタにPM2.5を一定時間(たとえば24時間)捕集し,そのフィルタを処理して分析装置に導入して成分を測定します。
黄砂は中国から,西風に乗って日本に運ばれてきますが、成分は鉱物粒子でPM2.5に比べて大きい粒子がほとんどです。